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〜呼びかけ人の憲法への想い〜
『私の憲法への想い』
代表世話人 江崎信雄

1945年3月19日早朝、わが家は焼夷弾で焼失。中学一年生の弁当は南瓜の煮たものだけのひもじい中の「敗戦」でした。
 49年7月6日、下山国鉄総裁が轢死体で発見。7月15日には三鷹駅で無人電車が暴走。死者6人。捜査当局は、国鉄労組の人員整理反対闘争として組合員10人を電車転覆危険罪で起訴。8月17日、東北本線でレールの継ぎ目板とか枕木の犬釘が抜かれる「松川事件」が発生。国労と東芝労組の共同謀議として各10人が逮捕、起訴されました。
 50年6月25日、朝鮮戦争勃発。
 8月11日東京地裁は、三鷹事件の共同犯行を「空中楼閣」と断じ、無罪。12月6日松川事件一審判決は、死刑5、無期5の全員有罪。二審も同様でしたが、最高裁で審理中に共同謀議を覆す「諏訪メモ」が見つかり、全員無罪となりました。
 私は憲法第76条のB「すべて裁判官は、その良心に従い独立してその職権を行い、この憲法及び法律にのみ拘束される」という規程が裁判官に勇気を与え、良心的な判決がされたと信じ、私も憲法と共に育ってきたと考えています。


『想い』
川合隆史

 私は文部省発行の「あたらし憲法の話」は学校で習っていません。いわゆる新制中学には行っていません。むしろ、軍国主義の名残をとどめた全寮制の内務班的生活を体験し、社会へ出て、悲惨な第二次大戦の跡、世界各地の紛争地域、残酷な貧困の様相を見ながら、働き考えてきました。
 定年後は、書、陶芸、写真など趣味三昧の生活を望んだのに、オーバービー、勝守両先生と知り合い、「第9条」を世界にと同調し、気がついてみれば十有余年、「第9条」は危殆に瀕しています。
 今こそ、一致合同して、「第9条」を守り、美しく平和な世界を次世代に残して、休息したいと思っています。かつて名古屋に革新市政が誕生したときの感覚を、日本中の皆様に期待します。

『私の不安』
西條 紀子

“それ何ですか?”と、私が手提げにつけている憲法9条のバッジを見て、一人の店員が尋ねた。私が、“戦争は二度といやだから憲法9条を守らなければ”と言うと、“まあ、奥さんずいぶん難しいことを考えてみえるんですねぇ”と、呆れたような顔をされてしまった。郵政民営化については“とんでもない事だわ!”と言い切る人でも、ケンポーのことになると、“政治の事はわからんでぇ”という調子。憲法は国の基本法なのに・・・。
政府与党は次の国会では、民主党や改憲派と共に総力を挙げて一気に改憲を目指すだろう。国民投票になった場合、このままでは改憲をくい止められるか、私は不安でならない。

『憲法への思い』
島田 麗子

改憲派のねらいは、憲法第九条を変えるということです。
最近、若い人の間では改憲というと何か前向きで進歩的と感じ、護憲というと保守的で頑固な人々の主張だと思い込む人が多いときいて驚きました。
今こそ、日本がもつ九条は世界に先駆けて平和を守り人間の命を尊ぶ、21世紀をリードする思想であり、いわば世界の明日を指し示す光であることを訴えていきましょう。政府、与党は日本が米国とともに戦争ができる国にするために憲法を変えようとしています。私たちは武力で平和はつくれないことを確信しています。過去の日本のように、他国を侵略し若者を徴兵によって戦場に送り出した愚を二度と再び繰り返してはならないと思います。

憲法との出会い
小林 武(代表世話人・愛知大学)

日本国憲法に出会ったのは、僕の場合いつのことだっただろうか。
太平洋戦争開戦の年に生まれ、憲法施行と共に学齢を迎えた僕たちは、そのまま憲法世代ではある。が、1つ前の世代のように、戦中と戦前の教育の大転換を経験しておらず、「新憲法」を自覚できたのは中学時代だった。
生徒名簿は女子優先で、「何でもなぜと考えよう」と、生徒会綱領にあった。何より強烈だったのは、生活保護と労働者の権利をしっかり教わったことだ。京都市内だが、当時高校進学は男子で半分、女子は3分の1で、多くが中卒で就職した。
生きることへの権利、働く者の権利、これを身につけさせて世に送り出して下さったわけだ。今、若い人たちに講義をしていて、この時の先生を思う。憲法と出会っていたのだ。

憲法と教育基本法
憲法と教育基本法の理念を実現する愛知の会
榊 達雄

教育基本法には、憲法との関連で法律的に意味のある事柄だけが、もりこまれ、定められている、という近年の教育史研究成果(古野博明)の指摘は、大変重要です。そして、憲法と同様、教育基本法も、国家権力に対する規範であります。この教育基本法と憲法との関係は、今後とも維持すべきこととして、強調する必要があると考えます。現に憲法9条の平和の精神は、そのまま教育基本法の前文および1条の精神になっています。憲法9条改悪に反対し、憲法を守るということと、教育基本法改悪反対とは、一体のものであると意識することが、ますます重要になっています。



憲法への思い             
武田万里子(金城学院大学)

女の子は子どもを産むことをどう考えながら育つのだろう。「 あなたもきっと安産よ」という母の言葉に、何となくほっとした少女時代。強制される君が代・日の丸のニュースに、「 子どもが学校に行くようになったら、学校と闘わなくちゃいけないのか。とりあえず子どもがいなくてよかった」と、卒業式・入学式シーズンになると気が重くなった20代。子どもを産む女性に対する職場の嫌悪もたいして改善したようには思えないなかで、結果的に、近時超話題の「少子化」に貢献してしまった。君が代・日の丸にはなじめないが、9条を大切にしているからこの国を愛している人の自由も、日本国憲法は保障する。そんな国で子どもを育てられるなら、気分も軽い。