活動紹介

Vol.1:あいち九条の会

2004年6月に大江健三郎、故井上ひさし氏ら9人の著名人により結成された『九条の会』の呼びかけに応え、2005年1月22日『あいち九条の会』が結成されました。
愛知県内では地域や職場で270以上の『九条の会』が結成されています。

憲法公布記念日の11月3日には多彩な講師を招き「憲法九条をまもろう 愛知県民のつどい」を開催してきました。2009年の「県民のつどい」では名古屋大学豊田講堂で地元出身の益川敏英(ノーベル物理学賞受賞)さんが講演し、舞台上で高校生と対談し話題となりました。毎年7月に愛知県下の各九条の会のみなさんが集まり、その時々の憲法をめぐる情勢をつかみ、学び、交流する「学習・交流会」を開催。また、毎年2月には「あいち九条の会結成記念のつどい」を開いてきました。

戦争を知る世代が少なくなるなか、九条の会の活動を次の世代に継承することが一番の課題となっています。

コロナ禍でのコミュニケーション手段として、また若い世代に活動を広げるためのツールとして、イベントや会議にインターネットを活用し、若い世代にも親しみやすいウェブサイトの改修、宣伝・広報のための動画=DVDの作成を進めています。


Vol.2:九条の会・尾張旭

「九条の会」アピールに賛同した69人が呼びかけ人となり、 2006年4月30日「九条の会・尾張旭」を結成しました。

  1. 奇数月にB5版16~20ぺージで会員むけニュースを発行。

    多彩な方たちの投稿を掲載。戦争体験や親族から聞いた戦中戦後の体験などを大切にし、行事報告や憲法をめぐる情勢、政治、平和を考える著書も紹介しています。

  2. 「〇〇周年のつどい」を2~3年ごとに開催。

    2020年の「15周年のつどい」は約240名が参加。雨宮処凛さんと高校教員・学生青年センター職員が「誰もが生きやすい新しい社会を!」をテーマに対談し、交流しました。これまで澤地久枝さん・落合恵子さんなどを講師に招き、参加が1000名を超えたことも。

  3. 毎年8月15日前後に「戦争体験を聞く会」を開催。

    昨年は学童疎開のお話を聞き。今年は戦死した父を知らずに育った方に、父親が亡くなったサイパン島訪問のお話を聞きました。

  4. 毎年12月8日前後に「平和祭り」を開催。

    例年は食べ物も用意し、子どもたちの合唱・ダンス・落語・人形劇・コンサートなどに取り組み、昨年はコロナ禍で「反戦歌・平和を願う歌」などのDVDを鑑賞し、意見交流をしました。

  5. 多彩な集まりを催しています。

    憲法カフェ・映画会はほぼ毎月開催。憲法カフェは毎回10~20名が参加。9条をめぐる状況の資料を各自が準備し、報告後に意見を交わします。 映画を観る会では最近参加が多かったのは『ひまわり』でした。 学習会・講演会は不定期開催。弁護士、大学教授の講師が多く、いまは柳澤協二(元内閣官房副長官補・防衛庁運用 局長)さんを迎えた講演会の実現をめざしています。

  6. 毎月、宣伝行動を実施。

    毎月9日を基本に駅前でチラシ入りティッシュを配布。1時間で400個以上配布したことも。交差点やスーパー前のスタンディングは行き交う人に軽く会釈をすることを大切にし、ねばり強く続けることを心がけています。


Vol.3:憲法9条を守る一宮市民の会

憲法を変え再び戦争する国に変える動きが強まるなか、弁護士、医師、宗教者など危機感を持った方たちの呼びかけで、憲法を守る組織づくりが起こりました。35人の市民の呼びかけで2004年11月23日に結成、活動を始めました。

会報が102号に到達、学習会、市民平和百花展を開催

隔月で発行する会報は第102号に到達しました。100号記念号では会員から原稿募集し、16ページの冊子にまとめま した。毎月第2土曜日には、一宮駅前で9条の宣伝や署名行動を行っています。
コロナ禍で定期的に開催していた学習会も中断していましたが、ロシアのウクライナ侵略を機に「こんな時こそ大事 」と再開。藤原のりまさ弁護士を講師に「戦争と人権~家族国家への警鐘」のテーマで、憲法9条が果たしている意義をウクライナ侵略と弁護士として取り組むDVシェルターとの相似性「人権侵害」が指摘され、新鮮な視点から学びました。

毎夏の取り組みで「市民平和百花展」を開催してきました。「平和ならいろんなことができるね」と、絵画、絵手紙、刺繍、俳句、写真、ちぎり絵、手作りの小物、習字などを展示してきました。
特別企画として被爆体験を聞く会、一宮空襲の体験を聞く会、アレンネルソン(ベトナム戦争に参加した元米兵)を紹介したビデオを見る会なども行ってきました。

毎月19日、駅前で市民アクションと宣伝行動

会が呼びかけ結成した憲法改悪反対一宮市民アクションは、毎月19日行動として一宮駅前で午後6時から25名前後の参加で行っています。5~6名のリレートーク、歌、シュプレヒコールが駅前に響きます。

最後に故森英樹先生のことです。先生には幾度も一宮に来ていただき、情勢にそったテーマで講演をいただきました。
森先生の亡くなる直前、2020年1月19日に「どうなる憲法どうする憲法」が最後の講演となりました。この講演のDVDが各地で活用されており、嬉しいことです。森先生のご冥福をお祈りします。


Vol.4:ひしの九条の会(瀬戸市)

2006年3月に発足した瀬戸市の菱野団地(人口1万800人余り)で活動する草の根です。
月一回、第一金曜日午後に開催する「例会」でミニ学習会、情勢論議をして、それらを踏まえて活動方針を決めています。
私たちが中心として重視する活動は、団地全5,300戸と学校や幼稚園、保育園等職域や諸団体に合計6,000部を届けている全戸配布ニュースです。紙面作りには、題字下にうたった「保守・革新や宗教などの違いをこえて『憲法九条』 を一緒に守りましょう」を大切にしています。ニュース発行前に、41名いる呼びかけ人に紙面を確認してもらう努力 を続けています(直近今年6月発行の第60号をご覧ください)。

さらに、月に一回を目標に誰でも参加できる催し、講師や映像による学習、映画鑑賞や戦争遺跡など現場に足を運ぶ 取り組みを開催しています。(「あいち九条の会」や「憲法9条をまもる瀬戸の会」の催し参加なども含む)
また、都市近くで貴重な里山の自然を残す海上の森(かいしょのもり)のハイキングも年1~2回ペースで続けてきました。撮りためた海上の森・花写真を、昨年から尾張瀬戸駅前のパルティせと3階で写真展をして市民に鑑賞してもら っています。「花は平和が大好き」など、平和のメッセージも届けています。16年余りもコツコツ続けてきたニュー ス発行などの努力で、住民との一定の信頼関係ができてきている、と感じる場面もあります。

しかし、活動を担うメンバーは着実に高齢化し、若い担い手をどう見い出し、育てるかが待ったなしの課題になって います。